7月頭、アーティスト・モデル・そして俳優という異色の肩書を持つ小野裕人さんが、
版画制作のために来社されました。
裕人さんはご自身の絵画制作工程を、動画にて発表。
「ケンタッキー カーネルおじさん」のロゴ動画を
同社フランス本社が広告で使用されたことをきっかけに、
国内外で「インスタグラムアーティスト」として一気に注目されるようになりました。
作品は、躍動感あふれる音楽にのせて、面白いほどぐんぐんと描き進められていきます。
くすりと笑える演出を挟みつつ、
あまりにも心地よく進んでいくので、一瞬の出来事のように感じるほどです。
画面の先にいる裕人さんと、
共に作品を作り上げていく感覚が最高に高まったところで、映像はフィナーレへ。
見ているこちら側にも、気持ちのよい疲労感と達成感が湧いてきます。
アーティスト・モデル・そして俳優である裕人さん。
魅せることについて、とことんプロフェッショナルである裕人さんだからこそ、
制作する工程(キャンバスを、箱から開封するところさえも)、
すべて作品として成り立たせることが出来るのだと、改めて感じさせられました。
今回は映像の中で特に人気の高かった2作品の版画制作をご依頼くださいました。
複製と捉えられがちな版画ですが、
私達アーティーは、 クリエイターのみなさまの原画をもとに、
「新たなオリジナル作品」を共に創りあげたいという強い想いで日々制作にあたっています。
裕人さんの色校正では、
カラーにメリハリをつけ、フラットな印象へ近づけるよう調整し、
グラフィックな世界観を強調しました。
版画作品としてのオリジナル性をさらに高めるため、
刷り上がった版画へ裕人さんご自身で加筆を行うとのこと。
我々の手を離れた版画たちがどのように、裕人さんの手で生まれ変わるのか。
私達もその誕生をこころから楽しみにしています!