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【制作前打ち合わせ】
作家のご意向を事前にヒアリング。その結果、ステンレス板を基材に決め、さらに2層にして立体感を出すことにしました。
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【下加工】
グラインダーで金属板に下加工を施します。この加工はインクや樹脂の定着を強くするだけでなく、メタリックな質感の演出効果もあります。
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【樹脂の混合】
1層目の印刷終了後、エポキシ樹脂を準備します。2液性樹脂なので、適正な混合比・混合時間を守りしっかり撹拌します。
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【1層目コーティング】
金属板の水平度や画面のホコリ、室温や湿度など直前まで入念なチェックを重ね、1層目のエポキシをコーティングします。
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【2層目の出力】
1層目エポキシ層の検品後、2層目の出力をします。ここでは透明感と空間性を強調するため、キャラクターと近景のみを刷ります。
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【層の厚みを均一化】
2層目のエポキシをコーティングします。とくに2層目では、均等な量と厚みに仕上げるため、慎重に迅速に液量を調整します。
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【気泡の除去】
エポキシが硬化する過程で、層の中に気泡が発生してしまいます。そのため、ガスバーナーで熱して、気泡の除去を行います。
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【異物の除去】
エポキシ層に混入した、小さなゴミやホコリなどの異物を除去します。厳しくチェックし、硬化前にすべてピンセットで取り除きます。
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【重層感】
金属板にインク層、樹脂層、インク2層目、ラメ、そして樹脂2層目の順に層が重なることにより、独特の奥行きと透明感が感じられます。
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【完成】
入念な検品を終えて完成。オリジナルデータの持つキュートさに、奥行き等が加わることにより、みごとにストーリー性が演出されました。